(公財)日本テニス協会様との会談を行いました

明けましておめでとうございます。
今年も、選手会そして所属選手の応援を何卒よろしくお願いいたします。

さて、去る2022年12月下旬、公益財団法人日本テニス協会と当選手会との会談を行いました。
日本テニス協会からは常務理事を含む責任ある立場の役員の方々、事務局の方々にご出席いただき、選手会からは代表理事を含む理事監事が出席し、有意義な意見交換を行うことができました。2021年12月より2022年12月までの間、当選手会は日本テニス協会に対し、3通の意見書を提出しており、これに関する意見交換が中心でした。

1,ナショナルメンバー選考基準に関する意見書について
 選手会は、ナショナルメンバー選考基準は不明確であり選考過程が不透明となっているため、選考基準の改定、透明化を求める意見書を提出しておりました(詳細はこちらをご覧ください)。
 この意見書を受け、日本テニス協会は2022年12月21日付けでナショナルメンバー選考基準を改定しました。
 以前は「世界ランキング」「将来性」といった選考の要素のみであったところ、「四大大会(シングルス本戦と予選、ダブルス本戦)の出場選手に定着している(直近の4大会で複数回出場)と認められること」という要件が追加されました。また、これに伴いメンバーの解除基準も明確化されました。「世界ランキング」「将来性」といった要件はまだ残っているものの、基本的にはこの四大大会関係の要件によって運用するという説明でした。
 この基準に基づいた運用がきっちりとなされるのであれば、以前に比べ客観的な選考がなされるものと思います。おおよそランキング250位程度が基準となるのではないかという説明であり、ナショナルチームのレベルとしても妥当であると思われます。
 他方で、ネクストジェンメンバーについてはまだ不明確な要素が残っており、解除基準も明示されていないという問題もありますので、引き続きの検討をお願いしました。
 今後、適正な運用がなされるかを注視していきたいと思いますが、まずは選手会の意見にご配慮いただき、規程を明確化してくださったことはナショナルメンバー選考の適正化への大きな一歩であると考えています。
 

2,ランキングポイントに関する要望書について
 選手会は、ランキングポイント制度について見直しを求める意見書を提出しました。具体的には、ATPポイントの換算率を見直すことと、プロテクトランキングの導入について意見しました(詳細はこちらをご覧ください)。
 ATPポイントのランキング換算については、様々なステークホルダーがいることがいることから調整が難しく、現状で選手会の要望を採用するところまでは行っていないという説明でした。引き続きの検討をお願いし、わが国のテニスの国際競争力の観点から、前向きに検討していただけるよう改めて要望しました。プロテクトランキングについても現時点で導入までは至っていませんが、前向きに検討していただけるようでした。
 選手会としても、さまざまな立場の所属選手の利害を調整した上で、引き続き意見を述べていこうと思います。

3,スペシャルイベント管理規則に関する意見書について
 選手会は、日本テニス協会の定める「スペシャルイベント管理規則」について、廃止と漸次的な制約の緩和、規程に関する対話を求めて意見書を提出しました(詳細はこちらをご覧ください)。
 日本テニス協会も、選手会の意見の趣旨、そして同規程の見直しには大筋で同意してくださいました。意見書を提出して間もなかったことからまだ具体的な改正案の段階ではありませんでしたが、同規程を見直すことはある程度確定的な方向として動いていただいていることが窺えました。中身をどうしていくのかという議論はこれからとなりますが、議論の状況は随時共有していただき、引き続き選手会とも意見交換をしていただくことで合意しました。
 選手会としては、たくさんのイベントが行われることによる選手の活躍の場の拡大、そして日本テニスの発展に向けて、引き続き意見を述べていこうと考えています。

 そのほか、様々な事項について意見交換をさせていただき、非常に有意義な時間となりました。
 選手会としては、引き続き選手が活動しやすい環境作りのため、日本テニス協会様とも意見交換、意思疎通を図っていきたいと考えています。

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